No.スポンサーサイト

--/--/-- --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

No94.コンサルティング転職塾 #01(プロフェッショナル)

2009/01/26 15:02

日、Goさんから「コンサルティング会社に転職するのですが、Key Success Factorsは何ですか?」と質問コメントを頂きました。すっかり遅くなってしまいましたが、今後数回にわたって、経営コンサルタントについて、私見を述べてみようと思います。

といっても、コンサルティングに関する業界本などは、数多あるため、普通にKSFだけ並べても面白くないでしょう。そこで、多くの転職者、並びに転職希望者が抱く、間違った・曖昧な理解を取り上げ、少し違った角度からコンサルティング業界について切り込んでみたいと思います。

第1回目は「経営コンサルタントとはプロフェッショナルである」という理解。
ある意味当たっているけれど、ある意味外れています。

以下、「続きを読む」リンクをポチっとクリックして下さい。
(RSSリーダーなどで表示されない方は、サイトまで見に来てね。)

先日、知人からいい事を聞きました。

プロフェッショナル・ファームには2種類あると思うんだよ。一つはナレッジ・ベースなプロフェッショナル、もう一つはスキル・ベースなプロフェッショナル。コンサルティングは、圧倒的に後者の色彩が強い職業。


コンサルティング転職者、特にMBAホルダーが陥りやすいのが、上述の2つのタイプの混同です。頭では理解していても、実践するのに抵抗感がある人が多いと言った方が正しいのかもしれません。これが、転職者の成長阻害要因の一つとなっていると言えるでしょう。

ナレッジ・ベースとは、例えば法律事務所や会計事務所のようなアドバイザリー・サービス。各国の法・税制に精通しており、クロスボーダーのM&A案件で、素晴らしい節税スキームを考えられる、といった類です。このようなプロフェッショナルは、法・税制を知っている/知らないという事実そのものが、サービスの質の決定的な差別化要因となるわけです。

ところがコンサルティングの場合、特にミドルマネジメント・クラスまでは、スキルに重きを置きます。(シニアマネジメント・クラスになると、営業・クライアントリレーションシップの役割が付加されることから、特定の業界に精通していることが求められてくるため、ベーススキルに、業界ナレッジと人脈をかぶせるような、ケイパビリティ構造になります。)

ここで言うスキルとは例えば、

-- Excelの関数やマクロを使って分析データを加工する技術とか、
-- 論点を網羅的に列挙する技術とか、
-- ロジック展開がしっかりしているパワーポイントの資料を作成する技術とか、
-- 誰が読んでも理解できる議事録を書く技術とかです。


極言すれば、コンサルタントはナレッジを持っている必要がなく、ナレッジを持っている人から必要に応じて引き出せばいい。むしろナレッジをインサイトに昇華させるのがコンサルタントの仕事である。それには、スキルが必要。
その結果、多くのナレッジを持っているけれど、Excelの関数の使い方を知らないが故に仕事が遅い人は、バカにされる傾向があります。例えば、ビジネススクールでマーケティングを専攻し、コンサルティング・ファームに転職してきた方が、授業で習ったケース・スタディーを模範例にしよう、なんて言った日には、プロパーの若手コンサルタントから冷笑されるでしょう。「そんな戯言言ってないで、さっさとマーケット分析に必要なデータをどこかから引っ張ってきて、ファクトを積み上げてよ」って。

中途採用で入社したばかりのあなた。過去のナレッジが活き、そして尊敬されるまでには、もうしばらく時間がかかります。その前に、まずは基本的なスキルを習得しましょう。新聞を読む暇があったら、ExcelとかWordとかPower Pointの本を買って読んだり、パソコンのショートカットキーを覚えた方が生産的です(一見、地味ですけどね)。

コンサルタントというのは、料理人とキャリア構築が似てるよなぁ、って最近つくづく思います。
「この料理には、XX産の塩が合う」なんて発言ができるような一流料理人に憧れ、料理の道に足を踏み入れるも、毎日毎日、玉ねぎのみじん切りばかりやらされ、先輩からは「おい、まだか」と怒鳴られる。涙、涙の修行道です。



コメント

  1. ●KEEP BLUE● | URL | -

    こんにちは。

    初コメさせて頂きますす。

    こんにちは。

    取引先の帰り道に見させてもらいました。

    もう2件寄ってから、帰ろうかなと思っています。

    帰って時間がある時に、また見させていただきます。

    失礼します。

  2. みやん | URL | UD1OMh9k

    Re: コンサルティング転職塾 #01(プロフェッショナル)

    なるほど、納得です。自分が考えていたのとそっくりなので安心したよ。某USENにいてGyaO事業立ち上げ早々の時期に来ていた某マッキンゼーの若いコンサルタントは業界知識無い上にスキルもイマイチだったので、会社側からは相当嫌われてました。どっかのMBAホルダーではなく間違って東大卒とかで新卒採用しちゃった類だったんじゃないかなぁ。地道な努力が出来ない人はコンサルには向かないと思うんだけどねぇ。

  3. KicoS | URL | -

    >みやんさんに返信

    あはは。某なんだけど、某になってないところが潔くていいですね。

    おっしゃる通り、地道な努力は重要なポイントですね。ナレッジの場合、本等の情報リソースを一度読み、頭に叩き込めばいいのですが、スキルの場合は、何度も何度も実践を繰り返し、体に染み込ませなければいけないので、棘の道を耐えて歩み続けるようなものなのかもしれません。

    私はナレッジベースとスキルベースのプロフェッショナルに貴賎は全くないと考えます。一部の経営コンサルタントの中には、まるで貴賎があるかのように、ナレッジベースのプロフェッショナルを軽視する人がいるので、残念でなりませんが。

    純粋に、プロフェッショナルの性質によって、比重が違うだけですし、個人によって得手不得手があるだけです。このブログ記事を読んで、スキルベースなプロフェッショナルとしての経営コンサルタントという職業に対する理解が、より深まればと思っています。

  4. GO | URL | -

    Re: コンサルティング転職塾 #01(プロフェッショナル)

    Kicosさん

    私のわがままな要望に応えて頂いてありがとうございます。
    仕事開始前の家族旅行に行っていて、今日記事を拝見しました。ありがとうございます。

    「ナレッジベース×スキルベース」という枠組みは分かりやすいですね。確かにコンサルはスキルベースな職業ですね。
    そもそも「プロフェッショナル」って、定義が曖昧で、何となく格好が良いので、安易に使われていますよね。
    サラリーマンでもプロフェッショナルなのに。

    個人的には、挙げられたスキルの中では、「-- 論点を網羅的に列挙する技術」が一番難しいかなという気がします。
    「網羅」されているかどうかって、恐らくコツがありますよね。
    自分だけでは、網羅されているか確認できないという点も難しいですね。

    続編期待しています。

    GO

  5. KicoS | URL | -

    >GOさんに返信

    私も「プロフェッショナル」の定義について、考えたことがあるのですが、まだ答えが出し切れていません。「契約に基づき、特定の領域・テーマ・サービス等で、一般人よりも高い付加価値を提供し、対価を受け取ることができる仕事人」なんでしょうか。

    「網羅性」に関しては、(ちょっと角度が違いますが)第2回にてコメントしますので、宜しくお願いします。

    GOさんのBlog終了、とても残念です。が、コンサルタントとしてバリバリ活躍し、早く(5年と言わず3年以内に)本の出版をお願いします。楽しみにしています。

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://kicosj.blog118.fc2.com/tb.php/94-7319c638
この記事へのトラックバック



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。