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No221.アゴが動かせない生活 #4(余談)

2014/08/29 06:24

て、閑話休題ですが、ここで、私がなぜわざわざ、(一部の方々には気分を害しそうな、生々しい)手術・治療の経過をブログに綴っているのかについて、申し上げておこうと思います。

立花 隆著『戸塚洋二 がんと闘った科学者の記録』(文藝春秋 2009)に感銘を受けたことがあるからです。

過去のブログ記事にも書きましたが、戸塚さんはノーベル物理学賞受賞の下馬評も高かった物理学者で、惜しまれながら66歳で、直腸がんのため他界しました。

戸塚さんがその壮絶な闘病生活を綴っていたブログをもとに、立花さんが編集したのがこの本です。戸塚さんのブログは、その後の直腸ガンと戦う他の患者さんや家族、そしてガンとは無縁の一般の方々をも勇気づけたと言えるでしょう。

戸塚さんは、物理学者というお立場から、的確・冷静な分析と自省でブログを記述されています。苦しい闘病生活にも関わらず、こんなにも自分の心身を客観的に捉え、それを言霊のように表現できる、その精神力・胆力に、非常に驚かされます。

実験物理科学分野の研究者というのは、若いときにはペシミストでもやっていけます。
しかし、グループを率いるリーダーになると、あらゆる場面でオプティミストの面を表面に出さなければなりません。この癖が身についてしまい、かなり悲惨な状況でもよい面を敢えて見ようとしていると思います。

(改めて事故後、この一節を読み返してみて、胸にズシンときました。あくまで最悪のリスクを考えながらも、表面はオプティミスト、ですね。)


そして、治療の合い間、体調の優れている時には、精力的に学術研究に打ち込まれていました。戸塚さんの場合は、死期を自覚しておられたからこそなのでしょうが、「生きている時間を少しでもムダにしたくない」、「何かを後世に残したい」という人間としての本能が、垣間見られます。

戸塚さんの筆力には到底かないませんが、私もその筆の精神を引き継いで、自身のブログに治療の経過を綴ってみようと思った次第です。

戸塚さんのブログは、テーマが多岐に渡っていて、全てを通読するのは時間を要するので、まずは立花さん編纂の本をお読みいただくか、または私の読後感想のブログ記事をご一読頂くことをおススメします。



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