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No208.Dog Ear #24(リーダーを育てる土壌)

2013/08/30 17:45

2014年に正式開校を予定している、International School of Asia, Karuizawa (ISAK)の代表理事、小林りんさんのインタビュー記事に、大変共感。

インタビューワー: 仲間たちに「刺さった」、ISAKの核となるポイントは何なんでしょう?

小林: 大事にしたいポイントは3つあります。1つは「多様性」。(中略)ポイントの2つ目は「問題設定能力」。(中略)3つ目は「リスクテイカーであること」。


この重要性を痛感している人は、私以外にも結構いるはず。でも、それを教育の文脈の中で、しかも、この3つの抽象的な概念を理解・想像しきれない子供に対して教えるのは、大変なこと。

特に1点目の多様性は、同質性の高い日本の社会では、感覚的に理解できないことが多い。多様性の重要性を認識するような、頭をガツンと殴られたような実体験がない大人には、正直手におえない扱いづらいテーマです。そして、兎角、こういう感覚的に理解できていない人が多様性を扱おうとすると、表層的な数値(外国人比率など)に終始して、魂が抜けてしまいがちです。

2点目の問題「設定」能力(Agenda Setting)も、激しく同感。どう解決するか、の前に、そもそも何が課題なのか?を探り当てるには、好奇心動物的な嗅覚がないとダメ。その上で、ロジカルに考えて行動しないと、間違った方向に進んでしまう。

私は幸いにも、コンサルタント時代にこの能力を磨く機会をたくさん頂くことができました。クライアントがコンサルタントに仕事をお願いしてくる際に、そもそもAgenda Settingが間違っていて、それを指摘することから始まったり。コンサルタントは、いろいろ分析することも仕事の一つなのですが、「どう分析するか?」の前に、そもそも「どんなデータを集めて分析すべきか?」というAgendaの設定(目的関数)ができないと、全く意味のない数字のお遊びになってしまいます。

3点目のリスクについては、実は積極的にチャレンジしてリスクを取りに行っている人ほど、本当はリスク回避している、という点を強調したいです。受け身な方が、自分の知らぬところ・届かぬところで、勝手に自分の運命や方向性が決められてしまうことって多々あって、むしろリスクがあります。ということを、私ももっと若い頃に大人から教えてほしかったですね。

私の場合は、リーマンショック直前直後に、ウォールストリートのお膝元にMBA留学して、初めてリスクの意味を考えさせられました。1つ上のMBAの先輩たちが、インベストメントバンクに就職直後に首を切られる現象を目の当たりにして、起業の方がむしろリスクが少ない(または失敗しても自分の責任だから、腹落ちできる)と思えるようになりました。

小林さんには、是非この改革の息吹を大きく育てて頂きたいです。と同時に、私も海外留学の機会を得て、3つの点の重要性を体験させて頂いたわけですから、身を持ってその重要性を背中で語れるような大人になりたいものです。



記事の抜粋をご紹介。

南(インタビューワー): 仲間たちに「刺さった」、ISAKの核となるポイントは何なんでしょう?

小林:大事にしたいポイントは3つあります。1つは「多様性」。生徒は最終的には学校を出て社会に巣立っていきますが、その際に一番大切なのは、混沌としている世の中で、あらゆる価値観やバックグラウンドの人ともきちんとコミュニケートできて、かつ、そこでリーダーシップを発揮することができる力だと思うんです。でも、教育現場ではなかなかそれを教えられない。だから私たちは、もちろんインターナショナルスクールだから国籍の多様性も大切ですが、「奨学金」をものすごく大事に考えているんです。

「インターナショナルスクール=高い=富裕層のもの」というイメージがあるけれど、それではいけない。社会においては経済的、社会的なバックグラウンドや宗教観の差があり、それを学校の中に実現するには絶対に奨学金が必要だと。最低限2割の生徒には奨学金を用意したい、できれば開校までに5割まで引き上げたいと奔走しているところです。優秀で志がある生徒なら誰にでも門戸が開かれている学校になれば、本当の意味での多様性が実現できるんじゃないかと思っています。

 ポイントの2つ目は「問題設定能力」。これまでは、降ってきた問題をいかに上手に早く解くかという問題“解決”能力が大切だと言われてきたけれど、これからは、そもそも解くべき問題は何なのかとか、今まで顕在化していないニーズがどこにあるのかとか、そういうことを嗅ぎつけられる能力がすごく大事だと考えています。これは、今ビジネスの最前線にいる人たちに共感いただいているポイントです。

 3つ目は「リスクテイカーであること」。これも教育現場では逆行していて、リスク回避を是としている。そもそもISAKのミッションは、日本やアジア太平洋地域、グローバル社会のために変革を起こせる人材を育てることであり、生徒には政治家やCEOにならなくとも、どんな業界のどんな立場でもいいから変革者でいてほしいと考えています。では、変革者とはどういう人か? その答えの1つがリスクテイカーなんです。




Dog Earとは?
英語で、書籍のページの端っこを折り曲げることを、Dog Earと言います。書籍や人とのコミュニケーションを通じて出会った、心に残る言葉を書き留めておくシリーズです。



コメント

  1. Anil | URL | -

    同感、、

  2. KicoS | URL | -

    Anilさん>
    自分の子供、ISAKに入れちゃえば?(笑)

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