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No151.Dog Ear #14(市民)

2009/09/01 02:15

主党が歴史的大勝を収めた、今回の衆議院選挙。私は残念ながら、投票できませんでした。というのも、住民票を実家から、現在の居住地に移しておらず、投票のためだけに実家に戻るのも億劫だったから。
棄権する度に、学部時代の教授の言葉を思い出します。今日のDog Earは、10年以上前のお言葉から。

政治学科を卒業する諸君の殆どは、政治や行政とはかけ離れた職業に将来就くことでしょう。
では、政治学科で学んだことが無駄になるのでしょうか。政治や行政に携わる人だけが、政治学を活かせるのでしょうか。
私は違うと思います。政治学を学んだ諸君は、例え政治や行政に直接的に携わらずとも、他の誰よりも「良き市民」でありうるのです。


次回選挙前までに、住民票を移そうと心に誓いました。

以下、「続きを読む」リンクをポチっとクリックして下さい。
(RSSリーダーなどで表示されない方は、サイトまで見に来てね。)

私には、日本の政治・行政を直接的に担う友人が数人おり、裏話を時々耳にします。彼らの話を総合するに、「自民党の方がまだ人材的にまとも」「民主党は人材層が薄すぎて、政権を単独で担うと、政策オンチが数名、大臣に就任せざるを得ない」などの意見が多いようです。が、一度政権を取れば、政治・行政の実態が見え、与党としての責任も発生しますから、時間がかかるかもしれませんが、民主党もそこそこ学習・成長するのではないか、という期待も抱いています。

私が今回気になったのは、政権交代という結果ではなく、選挙制度というシステムです。

実は比例代表だけ見ると、自民+公明党(76議席)と民主党(87議席)は、あまり開きがありません。が、小選挙区で民主党は圧勝しているのです。

これは、小選挙区で惜敗した自民党候補が多かった(裏を返せば死票が多かった)ことを意味します。実際、与謝野 馨氏、武部 勤氏、小池 百合子氏など、小選挙区では僅差で落選した自民党大物議員がいます(一部は小選挙区で落選しても比例代表で当選していますが)。これが大選挙区制であれば、次点に甘んじた自民党候補が当選し、自公連立が存続した可能性があります。

ElectionJ_2009_convert.jpg

(Nikkei Net 衆議院スペシャルより)

似たような現象は、アメリカ大統領選挙でも起こっています。
2008年のオバマ vs マケインは、得票率で7%差だったにもかかわらず、獲得票はダブルスコア。
さらに、2000年のジョージ W. ブッシュ vs ゴアは、得票率ではゴアが上回ったものの、獲得票ではブッシュが上回るという、逆転現象が起こっています。

Election_2008_convert.jpg

Election_2000_convert.jpg

(上:CNN.com Election Center 2008より、 下:USA Today Electoral Vote Trackerより)

一人一票という民主主義を仮に是としても、それを具現化する選挙システムが制度上実現されていないのは、皮肉なものです。

ちなみに前述の教授は、日本政治基礎という科目を教えており、期末試験の最終問題は「あなたの考える最適な政治形態について述べよ」でした。何を書いても、減点なし。

で、私の答えは?と言うと、「寡頭制」でした。民主主義って、安定性はあるけれど、機会費用が高くつくから、加速度的に変化が激化している高度社会に、民主主義はそぐわないと論じた覚えがあります。
そして結局私は、民主主義の副産物である、霞ヶ関官僚機構への就職の道を捨て、寡頭制が通じ、一人複数票を金で買えるビジネスの世界に進んだわけです。

私は結局、これから良き市民になれるのだろうか、と考えさせられました。



Dog Earとは?
英語で、書籍のページの端っこを折り曲げることを、Dog Earと言います。書籍や人とのコミュニケーションを通じて出会った、心に残る言葉を書き留めておくシリーズです。

Dog Earシリーズの過去履歴

第1回(経験): http://kicosj.blog118.fc2.com/blog-entry-18.html
第2回(資産と遺産): http://kicosj.blog118.fc2.com/blog-entry-20.html
第3回(情熱): http://kicosj.blog118.fc2.com/blog-entry-21.html
第4回(経営): http://kicosj.blog118.fc2.com/blog-entry-23.html
第5回(創造と逆境): http://kicosj.blog118.fc2.com/blog-entry-42.html
第6回(幸せな敗北者): http://kicosj.blog118.fc2.com/blog-entry-54.html
第7回(傾聴): http://kicosj.blog118.fc2.com/blog-entry-59.html
第8回(最後の授業): http://kicosj.blog118.fc2.com/blog-entry-63.html
第9回(抱負): http://kicosj.blog118.fc2.com/blog-entry-76.html
第10回(言葉と愛情): http://kicosj.blog118.fc2.com/blog-entry-92.html
第11回(不道徳教育): http://kicosj.blog118.fc2.com/blog-entry-102.html
第12回(交渉): http://kicosj.blog118.fc2.com/blog-entry-104.html
第13回(結晶化): http://kicosj.blog118.fc2.com/blog-entry-147.html




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