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No115.Flip Side

2009/04/01 14:49

ーマンショック後、ニューヨーク来訪者から、事ある毎に聞かれます。「ウォールストリートの景気はどうですか?」と。私にマクロエコノミクスの解説を期待しているとは思えず、どちらかというと、何か目を見張るような出来事などを知りたい、という趣旨でこう尋ねるのでしょう。

1ヶ月前時点のデータですが、転職希望のMBA2年生のうち、内定を受諾した学生は約半数に留まっています。これは、某有名ビジネススクールでも、同じような内定率だそうで、金融街ニューヨークに立地する我が校特有の現象ではなさそうです。

この苦境を見事に表す出来事がありましたので、ご紹介します。

以下、「続きを読む」リンクをポチっとクリックして下さい。
(RSSリーダーなどで表示されない方は、サイトまで見に来てね。)

先日、Asia TrekのReunion(香港就職活動ツアーに参加した学生達の同窓会みたいなもの)で、中華料理を食べに行ってきました。
(参考: Asia Trekのレポートは こちら から)

Reunionには、私を含め7名が参加。内、現時点で就職先が決まっているのは、3名のみ。コンサルティング(韓国)1名、保険会社(香港)1名、コンサルティング(私)1名で、私以外の2名は内定したものの、仕事内容には満足していないとボヤいていました。

仕事探し中4名の状況をご紹介すると、

Aさん: 西海岸のミューチュアルファンド出身で、卒業後も同地同業界に戻りたいが、金融不況で仕事見つからず。ウォールストリートの労働市場は壊滅的とは言え、西海岸よりも仕事の絶対数が多いため、卒業後はウォールストリートで仕事探しを継続するそうです。
ニューヨークの家賃は高く、日本で言うワンルームタイプでも月額2000ドルを超えます。夏休みインターンでニューヨークを離れる1年生から、安くサブレット(又貸し)で部屋を借りることができないか、私も一緒に探してあげることになりました。

Bさん: 西海岸の投資銀行出身で、非常に聡明ですが、これまた仕事見つからず。同業界に戻れれば、場所はどこでも良し、だそうです。慶應ビジネス・スクールへの交換留学も検討したことがあり、日本文化(というよりは日本女性?)にも興味を持っていますが、いかんせん投資銀行のM&Aアドバイザリーは、日本語を話さない外国人への門戸を広げておらず、厳しい状況です。

Cさん: ニューヨーク出身でコンサルティングや事業会社の経営企画経験者。同級生の女性と恋仲が噂されており、周りがちょっといじったら、「俺は彼女なんかいらないんだ!それより仕事をくれ!」と冗談混じりで反論していました。

Dさん: 私と同じ2001年学部卒の台湾人。卒業後はサンフランシスコのCapgeminiで働く予定でしたが、9.11の影響で内定取消。その後、日本のドットコム系企業を含め、経営企画畑を数社経験しています。
彼女が数ヵ月後から中国本土で仕事をし始めるため、卒業後は彼女と一緒に住みながら、香港で仕事探しを続けるとのことです。Cさんの「仕事くれ!」発言に対して、Dさんは「今のご時世、仕事を見つけるよりも、稼いでくれる彼女を見つける方が楽だぞ!」と、半分真剣に助言していました。アップロードファイル


私が目を見張るのは、例え仕事が見つからずとも、こういった食事会に顔を出し、冗談を言える人間力に他ありません。また、日本人と異なり、一定以下のクオリティーや自分の興味関心のない仕事をするぐらいなら、職探しを続けた方がマシと考える人も多くいます。

しかも、職探しがこれまた凄まじい。今回Reunionに参加できなかったシンガポール人は、何とこのご時世にもかかわらず、プライベート・エクイティから内定を貰いました。彼はここ数ヶ月、1~2週間単位でニューヨーク、ロンドン、シンガポールを飛び回り就職活動を展開していました。

不況とは、人に己の価値観を再認識させ、行動力・適用力・人脈力を最大限に引き出すという点において、案外ポジティブな使命を帯びているのかもしれません。物事には必ずFlip Sideがあるということを、改めて気づかせてくれた同級生たちに、多謝です。



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